登山。「しゃりばて」とは。その予防方法。

山歩きは多くのエネルギーを使います。

食べることによるエネルギーの補給が追い付かないと

「しゃりばて」が起きます。

「しゃりばて」と言うよりも「ハンガーノック」という方が分かりやすいかもしれません。

空腹によるノックダウンです。

場合によっては本当に立ち上がることができなくなる危険な状態なのです。

登山では絶対にあってはならないことなのです。

登山では一日5食でも全然足りません。

登山ではカロリー消費は想像以上に多いいのです。

人が蓄えられるグリコーゲンの量は、わずか300から500g程度です。

絶対に足りなくなるのです。

これが登山では行動食が絶対に必要な理由です。

登山の指導書などでは最低でも2時間おきに食べなさいとなっています。

私はといえば「暇さえあれば」食べています。

それでも山から帰った私を見ると家族は「こけた」とか「やつれた」とか言います。

本当にエネルギーが切れた「重症のしゃりばて」になると

食欲さえ無くなりもし仮に食べられたとしても体はなかなか回復しないそうです。

山岳長距離レースや自転車競技などでもハンガーノックは起こります。

エネルギー補給に失敗すれば即アウトでもう取り返しがつかないようです。

私は下界でも何かしら食べていれば幸せなタイプなので今のところそれは免れています。

立ち止まって休息した時食べるのはよくありません。

理由があります

  • そもそも「立ち止まって休息をとる」必要があるとすれば歩行ペースが速すぎです。
  • 立ち止まると、体が冷えたりして調子を崩しやすくなります。
  • 登山リュックは下ろすのも背負うのも面倒で時間を食います。
  • 静から動に移るのに余分なエネルギーが必要です。
  • 時間のロスでありそれを取り戻すのはペースが乱れるのですべきでありません。

昼食らしい昼食は山では食べません。

せいぜいちょっと食べ応えのあるものを食す程度です。

歩きながら食料と水を手にできるように工夫します。

水分補給にはハイドレーションシステム(長いチューブを使って歩きながらでも飲める)がいいようです。

私の場合は水はリュックの肩紐の前側にホルダーを取り付け、お菓子などはウエストポーチに入れてあります。

500ミリのペットボトルを使うのは残量が見えるからで、私はこの方が好きなのです。

いらなくなった袋やごみはズボンのポケットに突っ込みます。

これでほとんど止まらずにまめな栄養補給と水分補給が可能となります。

行動食は高カロリーで食べやすいものを多種用意します。

カロリーメイトや羊羹やチョコレートや大福や好きなお菓子でいいでしょう。

エネルギー補給のための行動食なのですから間違っても糖質ゼロなんかはだめです。

間違っても登山で低カロリーダイエットをしようなどと考えてはいけません。

やるなら「高カロリー,高タンパク」で筋力を増やし基礎代謝量を上げることで太らない体質にします。

下界と食の好みが変わってしまうことがあるので食べやすいものにします。

食欲に頼らずともかく食べなければならないからです。

塩分補給という意味からも「岩塩入りあめ」はいいです。

ビタミン B1 が補給できる「黄な粉餅」などもいいです。

食べ飽きることもありますので、数種類は用意します。

登山出発前の朝食はきちんと食べます。

しゃりばてしにくくなります。

もし朝食を食べなければその分の大量の行動食と水分を担ぎ上げなければならなくなります。

当然それを歩きながら食べなければなりません。