冠水道路。何事もなく走れるのは床面が触るまで。

TVのニュース映像などで結構な水深の中を舟のように走る勇敢な?車を見ます。

あれ、ほぼ全部、アウト!!です。

車は貴方が思っているよりずっと水に弱いです。そして貴方が思っているよりずっと危険です。

タイヤが隠れる深さでは、車は舟のように浮いてしまいます。

それなのに深い水の中を走っている映像をよく見るのは

重さがかからなくなったサスペンションが伸びて路面を掴んでいるせいです。

水の流れがあればすぐに流されます。

流されるのはものすごく危険です。

流れは合流しより深くなるからです。

ドアの半分の深さ位でドアが水圧であかなくなり脱出が困難になります。

危険とは思えない深さですが

エンジンが止まってしまったりしてから脱出しようとするとドアが水圧で開けられません。

ガラスが下ろせればすぐに下すべきです。

パワーウインドーのショートでもあればガラスは下りません。

かなり恐ろしい状態になります。

脱出用ハンマーをセンターコンソールなどに用意すべきです。

ガラスは真ん中より端の方が割やすいです。

フロントガラスがフイルムが挟まれたサンドイッチ構造なので割っても駄目です。

マフラーまでの水深が安全に走れる限界です。

オフロードタイプでない限りマフラーの位置は15~20センチです。

道路の縁石がおよそ15センチですから

縁石が見えなくなったらすでに危険だということになります。

マフラーから水が入り込んだ場合

マフラーから水が入るとエンジンは壊れます。

排気抵抗が増大することでエンジン不調、

そしてエンジン停止です。

最悪の場合、水はエンジンに入ります。

もしエンジンが回っていればウオーターハンマーが起こってエンジンは終わりです。

水はピストンが圧縮できないのでピストンとクランクシャフトを結ぶコンロッドが曲がってしまいます。

空気吸い込み口から水が入ってもエンジンは壊れます。

同じようにウオーターハンマーが起こってエンジンはほぼ終わります。

電装品が損傷します。

現代の車には多くの電装品が使われています。

電装品はいろいろな対策は取られていますが基本的には水に弱いのです。

ハイブリッドや電気自動車は高電圧です。しかも駆動用バッテリーなどは重いため低重心を狙い床下に置かれています。

普通のエンジン形式よりもさらに水深には注意が必要です。

増水の泥水はジョイントなどの機械部分にも悪影響があります。

グリスやオイルに泥水が入り込み混ざればその性能は失われます。

そして摩耗が早まったり焼き付いたり錆びたりするのです。

縁石が水に隠れたらその先には行かない方がいいということです。できれば引き返すべきでしょう。

その先の道路状況好転を確信できない限りすでにその深さは限界と考えるべきです。

引き返せれば引き返すべきです。

もしお金も命も運も有り余っているなら先に進むこともありでしょう。

低速で走行します。

水の抵抗は大きいので水圧でラジエーターが破損したりします。

エンジンルームへの水の量が増えます。

ローギアでエンジン回転をできるだけ高く保ちます。

マフラーからの水の流入を防ぎエンジンをとめないためです。

脱出の決断は早めにします。

ドアの半分まで水が来るとドアは水圧で開かなくなります。

その前に脱出の決断をしなければなりません。

ドアが開かなかったらサイドガラスをすぐ下げます。

ガラスが下りなかったらかなりやばいです。

ガラスハンマーで割る。

車内が水で満たされるまで待ってドアを蹴って開ける。

らしいのですが、怖すぎます。

水没した車は修理か廃車です。

そのまま乗れるということはありません。

エンジンを回すと壊れますし、危険です。

水がエンジン内部に入っていればウオーターハンマーで壊れます。

電気系がショートすれば発火や高電圧の感電をします。

必ずスイッチなどを入れずに修理工場に持ち込みます。

水没車の多くは廃車になります。

必ず修理は高額になるので、廃車を保険やさんと相談した方がいいでしょう。