ブレーキの踏み方。命を救う強いブレーキ

今までにブレーキを強く踏んだ時、

ガガガガガガとか、ごごごごごというような振動がペタルに伝わってきたことありますか。?

そんなことが一度もないなら

ブレーキの使い方が甘い。そしてそれは危険だということです。

ブレーキを思いっきり強く踏めば助かります。

交通事故で人が死んだり車が大破したりするのは高速度だからです。高速は、その運動エネルギーがとてつもなく大きいからです。

その破壊力の大きさはあまりにも日常とかけ離れているので大抵の人には想像もできません。

私たちがおでこをぶつけたりスポーツで激突したりするのはせいぜい時速10キロの世界です。

その延長で時速100キロでの事故を考えるのはとてつもない間違いです。

スピードを出すことの本当の怖さは以下の式にあります。

運動エネルギー = 1/2 ✕ 質量 ✕ 速度の2乗

重要なことは速度ではなく速度の2乗であることです。

速度が2倍になると破壊力(運動エネルギー)は2倍ではなく4倍になるということです。

時速100キロは時速50キロの2倍でなく4倍の破壊力だということになります。

時速10キロの世界ではおでこにコブができる程度で済んでも

時速100キロの世界ではおでこに100倍の衝撃を食らうのです。

逆に急減速により衝突速度を落とせれば助かる確率は劇的に高まります。

もし速度を1/2に落とせれば運動エネルギー(破壊力)は1/4になります。もし1/4まで落とせれば1/16の衝撃力に減らせるのです。

何とか助かるような気持ちになる数字です。

その先はエアバッグやシートベルトの活躍もありますから。

危機的なブレーキングでは最初に思いっきり強く踏め!!

強く踏むことのデメリットなど何もありません。

ABS(アンチロックブレーキシステム)は貴方が思いっきりブレーキを踏むためにあるのです。

というよりも思いっきり貴方にブレーキを踏ませるためにあるのです。

貴方が思いっきりブレーキペタルを踏み続ければ

ABSシステムが勝手に最適なブレーキングをやってくれます。

車がスピンしたり尻を振ったりもしません。

そしてペタルやブレーキシステムが壊れることも絶対にありません。

***ABSが作動しても強く踏み続けます***

踏み始めの最初を強く踏む。

一つの危機的なブレーキシーンにおいて最も重要な瞬間です。

ぶつからずにぎりぎりで止まれるか。

ぶつかっても怪我がなくて済むか。

怪我をしたり死んだりするのか。

全ては踏み初めに思いっきり強く踏めるかにかかっています。

踏み始めの時点の重要性を理解する。

踏み始めはそのブレーキングシーンにおける最高速です。

時速100キロの場合

1秒間に28メートルの速さで危険に近づいていることになります。

この部分で踏みが甘いと1秒当たり、多くの距離を失うことになります。

大事故をやらない人はこの最初の部分を的確にできる人なのです。

踏み始め時点はそのブレーキングにおいて最大運動エネルギーをもっています。

当然最大のストッピングパワーを必要とします。

危機的ブレーキングでは最初の時点で踏み足りなかった失敗を途中で取り戻すことはできません。

危機的ブレーキングではともかく強く踏む。

異常を察知した瞬間から事故の瞬間までのわずかな時間にどれだけ速度を落とせるかが生死を決めます。

減速とともに加速度的に破壊力は低下します。

事故の瞬間まで思いっきりブレーキを踏み続けます。

助かるかもしれません。

怪我をしないで済むかもしれません。

ぶつけないで済むかもしれません。

ハンドルでかわすのは最後の最後です。

速度さえ落ちればすべては好転します。

速度の低下とともに加速度的に生存率は高まるのですから減速に全力を注ぎます。

ハンドルは直進の維持に専念します。

速度さえ十分に下がればレーサーでなくてもハンドルで逃げることも可能になります。

フルブレーキングに慣れておきましょう。

路上でなくどこかを見つけて練習しておいた方がいいです。

問題は本当に強く踏めるかです。

BMWオーナーのためのドライビングスクールでは

フルブレーキングが最重要必須テクニックとされているらしいのですが

大抵はBMWオーナーの皆さん「やり直し」の連発となるようです。

つまりあなたの思っているよりずっと強く踏まなければならないのです。

最低でもABSが音を立てなければそれは踏みが全く足りていないということです。

まとめ

速度の2乗で運動エネルギーは増加する。

ということは強い減速で加速度的に生存率は高まる。

踏み始めから強く踏むことが大事。